子ども支援部会

2024年9月こども支援部会議事録

2024年10月10日

子ども支援部会 会議録

 

  開催日  令和 6 年 9 月 18 日 (水)  開催場所:灘崎文化ホール    開催時間:10時~   

 

 

所 属(職種)

氏 名

所 属(職種)

氏 名

所 属(職種)

氏 名

所 属(職種)

氏 名

児童発達支援センターみどり学園

杉安さん

わかくさ学園 いちご

杉本さん

高河さん

児童発達支援センター

まな星

吉岡さん

旭川児童院通園センター

土屋さん

児童発達支援センター岡山かなりや学園

問田さん

岡山市障害者基幹

相談支援センター

村上さん(欠席)

 

ひまわりケアステーション

大野    髙崎

髙見    入江

有吉(議事録)

ひまわりケアステーション

 

本日の予定の確認(杉安)

 

本日のグループワークは各グループ1分野について話し合っていただこうと思います。

領域によっては各分野で支援項目がダブっている所もあるかと思います。そのあたりも含めて話していただけたらということと、個別支援計画をたてる上での根拠の部分も話にあげていただきたいと思います。

 

参加者:96名(13グループ)

振り分けられた項目について、個別支援計画書を作成していくうえで必要な視点や気づき、考えるにあたって難しく、苦しかったり、疑問に思うこと。それに対して出てきた意見や悩みなどを模造紙へ記入してもらった。

にじいろコンサートの案内(杉山様)

11月4日(火) ハレノワ小劇場でにじいろコンサートを開催いたします。

今回は2回目になり、去年のこの時期にもご紹介させていただきました。

このコンサートのコンセプトは、障害のあるなし関係なく、大人から子どもまでみんなが同じ空間で楽しめることを目標にしています。

私の経験上インクルーシブやバリアフリーと言っても、そういう場はやはりまだ欠けているのではないかと思っています。私自身音楽を勉強しているためその音楽でそういう場を設けられないかと思って企画いたしました。

コンサートといえば静かに聴くことが前提ですが、今回のコンサートのコンセプトはみんなで集まって、疲れた時は自由に休める、私たちが思いつく限りはフォローをしながらみんな違ってみんないいということをお互いに感じられたらいいなと思っています。お互いが分かり合えるきっかけが作れて、それがコンサートにちょっとでも導けたらと思っています。

各公演に【オンテナ】を30個ほど用意しています。音に反応して振動する物なのですが、聴覚障害者のみならずいろんな方に楽しんでいただきたく用意しました。また、分身ロボット【オリヒメ】も2台取り入れています。

去年と違う点としてはライブ配信、アーカイブ配信を予定しています。

ありがたいことに、第1回公チケットが発売2週間たたないうちに完売してしまいました。

今現在あるのは第2回公演のみとなっています。

ぜひたくさんの方にお越しいただけたらと思います。チラシ、ポスター等用意しているので、事業所で飾っていただける場所があれば持って帰っていただけたらと思います。

グループワークの発表(5グループ)

 

〇3グループ(分野:人間関係・社会性)

社会性:公共交通機関の使い方、ニーズは中高生がメインで多いです。また、気持ちの切り替えや他者との関りという部分も支援計画に入れていますが、内容がふんわりしているのでもう少し具体的に書かないと保護者の方には少し伝わりにくいのではないかという意見が出ました。

人間関係:中高生だとスマホの使用が多いこともあり、事業所の中だけではない見えない所でのトラブルがよく発生しています。そこに対してこちらがどういった支援ができるかが課題に上がりました。スマホの使い方の練習や、SSTを使って気持ちの伝え方、相手が言ったことに対して自分がどうとらえるかというあたりをスタッフが間に入り気持ちの整理をさせていただくという意見が出ました。

その他の計画を立てる際の意見として、

・計画支援の内容に具体的な手立てを記載する。

・保護者に伝わりやすいように支援内容をスモールステップで書いて達成したことが伝わりやすいようにしていく。

が出ました。

ニーズに対しては事業所側と保護者側で違ってくることもあると思うのですが、保護者が思うニーズは受け止めるところと、事業者として必要だと思う部分はお話をさせていただき目標に挙げていくという意見が出ました。

気付いたこととして、

・スモールステップが大事。

・それぞれのライフステージに寄りそった目標をたてることが大切。

・社会性を身につけるためには様々な経験や体験活動を大事にしていく。

という意見が出ました。

〇8グループ(運動・感覚)

課題として、感覚の過敏さ、身体の動かし方、身辺自立に関わること、その他社会性にも関わってきますが時間の感覚があがりました。

問題点として、児童発達支援では身体の動かし方は全体的に考えやすいですが、学年が上がるとニーズに上がりづらくなります。要望が少ない中でどう支援計画に落とし込むか、限られた環境の中でどう解決していくかという点があがりました。

工夫していることは、本人の好きな活動の中で他児とのコミュニケーション能力へ広げていけるため、好きな活動からのアプローチをするようにしています。また、別領域と組み合わせていく方法も意見として出てきました。運動感覚として課題は上がってきていないけれど他の領域と組み合わせることで計画を立てられるようになったり、中学生になると実践に向けた作業が課題として上がるので、その辺りを計画に取り入れたりしています。また、聴覚過敏、感覚的過敏がある子に対しては積極的に取りいれ成功体験を積み上げてもらうようにしています。その他視覚的アプローチも工夫として意見に上がっていました。

 

その他:他事業所との情報共有ができることによって運動感覚の課題を上げていけるのではという話が出たのですが、現状連携がとりづらいです。岡山市に事業所間連携の問い合わせをしましたが、やっていないという回答をもらっています。

→制度上は発表されているが、岡山市がどう取り組んでいるかは不明。再度確認予定。

 

〇9グループ(認知・行動)

認知・行動の捉え方として、行動予測を含めた状況理解、気持ちの切り替え、指示の理解、集中の持続というカテゴリー分けが上がりました。そこから計画に落とし込んだり目標を考えていけるのではないかという意見が出ました。

支援の工夫として、スケジュールを使っていく、タイマーの使用をして場面の切り替えを行う、絵カードを使用し自分から苦手な場面から回避できるよう練習する、絵カードを使用し実物と言葉のマッチング、ゲームや活動のルール内容の理解、時間の可視化、環境整備の面でパーテーションを使う、その子の周りの環境を整える、姿勢を整える等話があがりました。

計画を立てる中での悩みは、保護者へ話が伝わりにくいことがあり、計画や目標を立てる人と現場で指導する人との連携や保護者の想いが高く計画とのすり合わせが難しい部分があります。またわりとできる子の目標を立てるのが難しかったり、学校から帰ってきてからの時間が短く支援時間が足りないといった悩みが出てきました。

 

〇11グループ(健康・生活)

すごく範囲が広くて悩みました。例えば着脱、食事トイレという自立面があるのですが、もう少し対象を絞って話し合ってみました。

児童発達だと手洗いがしっかりできる、着替えでボタン含めて着脱ができる、食事の道具を使って食べる等。例えば指先の運動にもつながるのではないかと思いました。これは他領域の運動面にも含まれるのではないかという話が出ました。

成長して放デイに通う子になると荷物の整理、片付けや身だしなみ、挨拶といったところも入ってきます。自分の荷物の片付けができると、今度は他人や施設の物の扱い方も含まれてくるなという話があがりました。また、社会性ともつながってきますが、散歩の時のルール、送迎車の中でのルールも上がりました。はじめは大人と一緒に練習して徐々に手を放して自分でできるようになるという所をみています。しかし、評価のところで結果が伴わないといけないということで、アセスメントには内容を細かく書く方が評価がしやすいという意見が出ました。

計画の優先順位は職員同士で話し合って決めていますが、保護者の思いもあるため、保護者との話し合いの中ですり合わせを行っています。保護者との話し合いの中で多少変わることもあります。目標の部分は内容を継続することもありますが、その中で取りくみの内容を少しずつ変えていけばいいのかなと言う話をしています。

 

〇13グループ(言語・コミュニケーション)

ここだけ取り出しても目標にならず、色々な領域と被っている部分が多いという話になりました。ツールを使ってコミュニケーションの練習をしたり、名詞の一致も言語・コミュニケーションには大切だと思います。人間関係に直結してきますので。

計画を立てる上で、子ども本人の目標や意思も入れなければならないため、実際の支援にどれだけ入っていくか、計画を立てる上で頭の片隅に入れておかなければならないと思います。

 

まとめ(杉安)

自立心協議会からのお知らせ(杉本)

今回の子ども個別支援計画に5領域が入ってきたのは、子どもの全体像をとらえて支援をしてほしいという思いがあったのかと思います。

どうしても自分たちの得意な分野には頑張っていきやすいですが、子ども全体の生活の力になれるように考えていく必要がると思います。また、障害だけを見るのではなく子ども全体を見ていく視点

今回のグループワークではスモールステップ、ライフステージ、優先順位、すり合わせ、保護者への説明等様々なキーワードが出てきました。そのあたりのキーワードをおさえていただけたらなと思います。

国より今年度中に個別支援計画に5領域を入れるようにと案内文が来ていました。子ども家庭庁にどんどん情報がアップされており非常に参考になります。ぜひ皆さんで共有していただけたらと思います。

 

〇自立支援協議会からのお知らせ

自立支援協議会の事務局の方で、特別支援級の新任の職員に向けて保育所等訪問支援等の話をしていただいています。具体的にどのような成果があるかはまだわかりませんが、少しずつ教育と福祉の連携が進んでいくための大きな枠組みであります。

児童、子どものサイドにこのようなこのようなサービスがありますということをアナウンスしています。もしなかなか学校と連携が上手くいかないということがあればぜひおっしゃっていただき、協議会に伝えていただけたらと思います。また行政も前回の部会で不登校支援で学校が協力的でない場合は具体的に学校名も教えてくださいと言われていたので、またその辺りも確認しておいていただけたらと思います。

もう一つ、教育委員会から協議会へ連絡がありました。学校と保護者が上手くかみ合わず対立関係になってしまった中で、放デイもしくは相談支援のスタッフに間に入ってもらったことでスムーズに話がいったようで、感謝の連絡がありました。

 

部会の振り返り

・当日申し込みが多く、グループの再編成が大変だった

→申し込みの案内にグループワークがあることを事前に案内しておく

→当日以前の申し込みの期限を決めておく(3日前くらい)

・グループワークでのスタートの切り出し方が難しい(特に新しい事業所は)

→ファシリテーターの役割も必要か

→事前にグループワークで話し合う内容や項目を決めておくのはどうか

→6人までくらいのグループワークが話が盛り上がりやすいか

・グループワークをする時の会場で他に良い所があるか、駐車場は多い方がいい

 

10月頃次回の打ち合わせをZOOMで行う予定。

次回開催

日時:R6年11月20日(水) 10時~12時 (受付9時45分~)

場所:灘崎文化センター 大ホール (岡山市南区片岡186番地)

部会写真