子ども支援部会 会議録
開催日 令和 7 年 11 月 19 日(水) 開催場所 旭川荘研修センター吉井川 開催時間 10:00
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所 属(職種) |
氏 名 |
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氏 名 |
所 属(職種) |
氏 名 |
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氏 名 |
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児童発達支援センターみどり学園 |
杉安さん 井上さん |
わかくさ学園 いちご |
杉本さん 土屋さん |
児童発達支援センター まな星 |
吉岡さん |
旭川児童院通園センター |
牧野さん |
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児童発達支援センター岡山かなりや学園 |
問田さん |
岡山市障害者基幹 相談支援センター |
薮内さん
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ひか☆りんく |
磯山さん |
ひまわりケアステーション |
大野 高崎 高見 |
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参加事業所数 参加人数 |
79事業所 119名 |
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新規事業所・イベント紹介
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【新規事業所】 Oのあ訪問看護事業所: グループホームと同じ法人が運営し、2025年5月に開設。医療的ケア、精神、小児に強い看護師が在籍。外出支援や同行支援、訪問看護の体験などを提供。保護犬活動も実施。 O多機能型事業所ひかり江並: 4事業所目として開設。「愛を持って受け入れ、愛を持って送り出す」を理念とし、運動療育に力を入れている。個別の課題にも対応。
【イベント紹介】 O放課後等デイサービスラフォーラム: 2026年2月22日に岡山西ふれあいセンターで音楽フェスを開催。市内のフリースクールなども参加し、騒いでも大丈夫なコンセプトのコンサート。
【子どもの権利の日】 11月20日は岡山市子どもの権利の日と定められている。 この機会に子どもの権利について今一度考えることが推奨されている。
【ひか☆りんくによる発達障害の理解と支援のための市民講座:友達ってなんだろう】 o日時: 令和7年12月21日(日)13:30~ o場所:山陽新聞社さん太ホール oテーマ:発達障害の方の友達づくりについて o講師:川崎医療福祉大学 医療福祉学部 講師 小田桐 早苗様 広島市こども療育センター 主任指導員 角田 正博様 o申込方法: 資料に記載のQRコード、または申込書から応募。
【医療的ケア児・重症心身障害児支援者交流会】 医療の進歩により医療的ケア児が増加しているが、その行き場所が少なかったり、支援する期間が限られている現状がある。 この状況を改善するため、情報交換会を企画している。
o日時: 令和7年12月17日(水) 9時半から o対象: 現在医療的ケア児支援従事に関わっている方、支援に関心のある方 o目的: 情報交換を通じて、新しい引き出しを見つけ、事業展開の可能性を探る。また、医療的ケアに関する問い合わせがあった際に、適切な情報を提供できるようにする。 o申込方法: 資料に記載のQRコードから応募。
【機能強化事業:加藤修一郎先生による講演会】 コミュニケーション支援に関する講演会が開催される。 o日時: 12月7日 o講師: 門 眞一郎先生 oテーマ: コミュニケーション支援 o定員: 残り50名程度
【児童強化研修医療研究会:宮崎様による講演会】 「きょうだい児のその未来に向けて」というテーマで講演会が開催される。 o日時: 令和8年1月28日(土) o講師: 作業療法士 宮崎様 oテーマ: きょうだい児のその家族の未来に向けて o開催形式: 会場とオンラインでの開催 |
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11月(第四回)の子ども支援部会(内容)
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【長期欠席と不登校の定義】 長期欠席とは、欠席日数が30日以上の児童生徒を指す。その中に「病気」「経済的理由」「不登校」「その他」という分類があり、不登校はその一部である。 o病気: 起立性調節障害や超過敏性症候群などが含まれる。 o経済的理由: 小中学生では該当しないが、高校生ではあり得る。 oその他: 家庭の教育方針(ホームスクールやフリースクールを基本とするなど)が含まれる。 o不登校: 何らかの心理的、情緒的、身体的あるいは社会的要因・背景により、児童生徒が登校しない、あるいはしたくともできない状況にあること(病気や経済的な理由によるものを除く)。
【いじめの認知について】 いじめの認知は、重大化を防ぐために些細なものからしっかりと捉える方針に変わっている。そのため、報告数が増加するのは当然である。 oかつての「強い者が弱い者に対して一方的に」という定義とは異なる。 o例として、「睨まれている気がする」「自分で解きたかった問題を教えられた」などもいじめとして認知される。 o不登校の増加といじめの増加は、その背景が異なるため、同列に語るべきではない。
【不登校支援の基本的な考え方】 不登校児童生徒への支援は、主に3つの法律や通知を軸に行われている。 o教育機会確保法 o不登校児童生徒への支援のあり方について(通知) oこころプラン
【不登校児童生徒を支援する民間施設のガイドライン】 岡山市が文部科学省のものを参考に策定した、不登校児童生徒を支援する民間施設に関するガイドライン。これは個々の施設を評価するものではなく、保護者や学校、教育委員会が施設を選ぶ際の留意点を目安として示したものである。 o実施主体は、不登校児童生徒への深い理解や経験、社会的信望を有しているか。 o学習支援や進路の状況などを保護者と情報共有し、学校としっかり連携が取れているか。 o子どもが学校復帰を望む場合、それをしっかり支援する施設であるか。
【不登校支援における目標の変化】 従来の「学校復帰を目指す」という考え方から、文部科学省の通知も踏まえ、「社会的自立を目指す」という方向へ変化している。学校復帰はあくまで選択肢の一つであり、全てではない。 o支援は、子ども本人とその家庭が望む将来の方向性をしっかりとサポートするものであるべき。 o児童生徒支援教室も、社会的自立を目指すことを主眼とし、その中で学校復帰を望む子には支援を行う。
【保護者の孤立化とその対策】 子どもが不登校である保護者は、学校の話題についていけず、相談相手を見つけにくいために孤立しやすい。個人情報の観点から、学校が不登校の家庭同士を繋ぐことは困難である。 o保護者の孤立を防ぐため、「土曜ひろば」や「親の会」といった、保護者が集まり悩みや情報を共有できるコミュニティの場が設けられている。
【学校と外部支援機関との連携】 発表:岡山市教育委員会事務局 学校教育部教育支援課 指導福主査 近田 有氏
学校側が保守的で外部機関が入りにくいという現状がある。これは、学校側が外部の専門職について十分に知らないことが一因である。個別最適化や多様な学びが求められる中、学校だけでの対応は困難になっており、連携の必要性が高まっている。 •部機関側から「こんな連携ができるかもしれない」と学校に積極的に働きかけることが期待される。 •教育委員会としては、学校現場が外部機関と繋がり、話を聞くよう柔軟な対応を促していく。
【フリースクールの立場より不登校支援の取り組み】 発表:NPO法人あかね 代表理事 中山 遼氏
2001年から活動するNPO法人。フリースペース(子どもの居場所)から始まり、2003年から岡山市教育委員会と連携。2016年にNPO法人化。不登校支援において「見立て(アセスメント)」「選択肢の創出」「制度の課題」という3つのテーマを重視している。 o2024年度の年間実利用者数は181名。 o年間の訪問支援回数は1359回、リモート支援は505回にのぼり、アウトリーチの必要性が高いことを示している。
大きく分けて「居場所(フリースペース)」「アウトリーチ(個別支援)」「マナサポ(岡山市委託事業)」「放課後等デイサービス」の4つの活動を行っている。 o居場所:制度に乗らない自主事業で、不登校やひきこもりの子ども・若者(30代まで)が集まる場所。 oアウトリーチ:家にひきこもりがちな子どもに対し、週1回1時間程度、スタッフが家庭を訪問またはリモートで支援する。内容は勉強、ゲーム、外出同行など様々。 oマナサポ:岡山市の生活困窮世帯の子どもたち(利用者の約6割が不登校や発達障害)に対し、居場所や訪問支援を無料で提供する事業。 o放課後等デイサービス:2024年4月から開始した障害福祉サービス。
【放課後等デイサービス事業所の不登校支援の取り組み】 発表:ばんばんPlug. 横田 一馬氏 療育施設の強みを生かした不登校支援の取り組みについて。特別なことをするのではなく、放課後等デイサービスや保育所等訪問支援といった既存の仕組みを活用し、実践してきた内容を説明する。 oコロナ禍の令和3年に放課後等デイサービスを開始したのがきっかけ。 o病院から、コロナの影響で早期に不登校になる子が増えているため、不登校支援をやってくれないかと依頼があった。 oそれまで不登校支援の経験はなかったが、社会で困っている子がいることは認識しており、興味があった。
【不登校支援における検討事項と決定事項】 不登校支援を開始するにあたり、事業所としての方針を検討し、決定した事項。 o検討事項:学校へ行くことを目標にするか、誰が困っているのか、支援対象をどこまでにするか。 o決定事項 通所可能なステージの子を対象とし、自宅訪問は行わない。外に出て世界を広げたい段階の子を支援する。 ・療育施設として、診断がある子を対象とする。 ・午前中の2時間を使い、少人数での支援を行う。 ・発達障害の専門知識と保護者の相談体制を強みとする。 ・職員配置が手厚い療育施設の利点を生かす(子ども2~6人に対しスタッフ5~6人)。 ・完全登校を目標とせず、学校との縁をつなぎ、少しでも登校時間が増えることを目指す。そのために保育所等訪問支援を活用する。 ・関係機関との連携のため、相談支援専門員に必ずついてもらう。
【支援の役割分担:放課後等デイサービスと保育所等訪問支援】 「放課後等デイサービス」と「保育所等訪問支援」の2つの制度を役割分担しながら使い分け、不登校支援を行っている。 放課後等デイサービス(通所支援)の役割 ・午前中に2時間、不登校の子を受け入れる。 ・活動内容は夕方のクラスと大枠は同じ(個別療育、集団療育、遊び)。 ・本人のアセスメント(行動分析、面談)をしっかり行う。 ・保護者のケアを重視し、利用のたびに話をする。 保育所等訪問支援(訪問支援)の役割 ・学校を訪問し、環境のアセスメントや担任のアセスメントを行う。 ・学校での登校支援計画や再開のための作戦会議を実施する。 ・学校と保護者の関係改善を支援する。関係が悪化しているケースが多いため、これは非常に重要。 ・適用指導教室など他機関への同行や情報連携を行う。
【具体的な支援内容】 放課後等デイサービスと保育所等訪問支援の具体的な支援内容。 放課後等デイサービスの支援内容 ・1日2時間、2人から5人の少人数で活動。 ・ばんばんPlug.(木・金午前)とボンジュニ(火~金)の2事業所で実施し、併用も可能。 ・個別療育、外出、調理、制作などを行う。 ・高学年には個別のSFTやアンガーマネジメントも実施。 ・保護者面談を重視し、学校との情報共有や日中過ごせる場の提案を行う。 保育所等訪問支援の支援内容 ・支給量的には月3回が上限だが、意図的にフェードアウトを前提とする。学校と家族が自ら解決していく力をつけるため。 ・学年や担任の変更で不安が強くなった場合などは、再支援も可能。 ・学校の先生と支援方法を協議し、登校計画を立てる。 ・支援の形は多様で、直接支援、観察、先生へのフィードバックなどを行う。指導的にならないよう伝え方に配慮が必要。
〇支援事例紹介:Pさん 情緒クラスに在籍する小学校2年生のPさんの事例。 ・対象:小学校2年生、情緒クラス在籍、療育手帳Bを持つ。発達検査ではIQ60代→75。 ・背景:1年生の2学期から不登校になり、2年生からバンバンプラグの利用を開始。 ・特性:多動傾向があり、一つのことに集中するのが難しい。5歳児のような印象。注目が難しく、視覚的支援も入りにくい。 ・課題:情緒クラスのカリキュラムや授業についていくのが難しい状況。
【不登校児童への訪問支援導入プロセスと学校との連携】 不登校の児童に対し、訪問支援を導入し、学校生活への復帰をサポートするプロセス。 当初、児童は集中が続きにくく、学校からの個別対応や放課後登校、家庭訪問の提案も拒否していた。 保護者は、学校関係者が安全な場所である自宅に来ることに抵抗感があった。訪問支援の導入には、受給者証の発行に1ヶ月を要するなど時間がかかったが、その間に母親からこれまでの経緯を聞き取った。
o不登校の児童は、集中が続きにくく、学校からの様々な提案(個別対応、放課後登校、家庭訪問)を拒否していた。 o保護者は、学校関係者が自宅に来ることに抵抗感があった。 o訪問支援の導入決定後、学校側は当初警戒し、何度も説明を求められた末に「廊下からの見学」という条件付きで許可された。 o担任教師が助けを求め、「フィードバック」を求めたことが、教室での支援開始のきっかけとなった。 o教頭、副校長、校長への丁寧な説明を重ねることで、学校全体の信頼を得ていった。 o担任教師との連携により、児童の特性に合わせたスケジュール調整など、支援の見直しが積極的に行われた。 o当初は文章が羅列された指示書のようなスケジュールだったが、「スケジュールと指示書は違う」と説明し改善を促した。 o週1回の訪問支援を通じて、児童は登校できるようになった。
【具体的対応】 支援導入にあたり、まず学校と担当者会議を実施。 訪問支援の説明後、学校側から詳細な説明を何度も求められ、最終的に「廊下からの見学」という条件で許可が下りた。 しかし、担任教師が助けを求めている様子を見せ、「フィードバックはもらえるか」と尋ねてきたことをきっかけに、必要な時に教室に入る形で支援を開始できるようになった。 初日は廊下から見学し、徐々に教頭、副校長、校長にも説明を重ねることで信頼関係を築いていった。担任教師が支援に協力的で、児童の特性(注目が難しいなど)に合わせたスケジュール作成など、積極的に改善に取り組んでくれた。結果、週1回の登校が実現している。
・学校側が児童の登校のきっかけとして「芋焼きパーティー」への参加を提案した。本人は当初行く気になったが、当日になって「行かない」と言い出した。 o理由を尋ねたところ、そもそもその児童は芋が食べられないことが判明した。 oこのエピソードから、学校の提案が本人の特性や好みを把握しないまま行われ、食い違いが生じていたことがわかる。事前に「行く」と言っても、当日や前日になると行かなくなるというパターンが繰り返されていた。
〇学校への訪問支援導入における連携のコツ 訪問支援を学校に導入する際、学校側から受け入れを拒否されるケースがある。 特に3年前は多くの学校から断られたが、去年、教育委員会から福祉と連携するよう通達が出て以降は、断られることは少なくなった。
o約3年前は多くの学校に訪問支援を断られたが、教育委員会の通達以降、状況は改善した。 o導入の基本的な流れは、保護者から学校へ依頼→支援者から学校へ電話で説明。 o「見学だけ」「授業参考」などと伝え、導入のハードルを下げることが有効。 o「授業のお手伝いをします」と提案すると、人手不足の学校には助けとなり、受け入れられやすい。 o最初は廊下からの見学でも、教師との関係構築ができれば、内部での支援に繋がる可能性がある。 o学校の組織や立場を尊重し、福祉の立場を押し付けない姿勢が重要。 o学校側が抵抗感を持つ理由として、保護者からの多様な要求に既に対応している中で、さらに支援者が来ることにキャパオーバーを感じる場合がある。 o支援者が保護者とは別に学校を訪問し、「こんなことができる」と具体的に説明することで、学校側も協力のメリットを理解しやすくなる。
【具体的対応】 導入をスムーズに進めるためのアプローチとして、まず保護者から学校に訪問支援の希望を伝えてもらう。 その後、支援者側から学校に電話し、説明を行う。その際、「授業を見に行くだけ」「授業参考だと思ってほしい」といった形でハードルを下げたり、「授業のお手伝いをします」と伝えることで、人手不足の学校に受け入れられやすくなることがある。 それでも難しい場合は、しばらくは廊下からの見学となることもあるが、教師と関わる中で関係性ができれば、教室の中での支援につながっていく。 相手(学校組織)の立場を尊重し、福祉の立場を押し付けすぎない交渉テクニックが重要。
【特別な状況】 •学校に訪問支援を拒否された場合はどうすればよいか? →基本的には諦めるしかないが、学校の上層部が変わるなどして、あっさり入れるようになることもある。 教育委員会の通達が届いていない可能性も考えられる。
【福祉サービス利用の説明資料「ふくせつキッズ」の紹介】 2015年に作成された高校卒業者向けの福祉サービス説明資料「ふくせつ」が好評だったため、その子供版として「ふくせつキッズ」が作成された。 就学前から小学校、中学校、高校の子どもを取り巻く保護者、先生、支援機関向けの資料である。 o作成経緯: 保護者や関係者から子供に関する同様の資料が欲しいという声に応え、きゃべつ部会が中心となって作成。 o内容: 保育所等訪問支援、各種手当、福祉サービスの相談・申請方法など、障害児のしおりに載っているような情報をイラストや写真を交えて解説。また、サービスを利用した保護者のアンケート結果や、「日中」と「放デイ」の違いなど、保護者が分かりにくい点も掲載。 o目的: より多くの人に資料を知ってもらい、保護者からの相談対応などに活用してもらうこと。
・居宅訪問型児童発達支援の活用 本来、医療的ケアや重症心身障害で外出困難な児童向けのサービスである「居宅訪問型児童発達支援」が、岡山市内で高校生に対して利用されたケースが1件あった。 o制度の趣旨: 精神障害等により外出が困難な就学児や、行動障害により児発放デイの利用が困難な児童に対して、自宅に出向いてサービスを提供する。 o活用の可能性: この制度は学校在籍時も対応可能である可能性があり、支援の選択肢の一つとなりうる。 o注意点: まだ1ケース目であり、行政との情報共有も十分ではないため、丁寧に活用を進めていく必要がある。
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次回こども支援部会のお知らせ
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次回の第4回障害者児童運転協議会こども支援部会の開催が案内された。 o日時: 令和8年1月21日(水) 10時から o場所: 旭川荘研修センター 吉井川 o申込方法: 岡山市自立支援協議会のホームページ「えーんじゃねっと」から申し込む。 |
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