障害のある人、そうでない人が、共に支え合い、安心して暮らせる岡山市づくり

子ども支援部会

2026年01月21日

子ども支援部会 会議録

 

  開催日  令和 8 年 1 月 21 日(水)  開催場所 旭川荘研修センター吉井川    開催時間   10:00~ 

 

 

所 属(職種)

氏 名

所 属(職種)

氏 名

所 属(職種)

氏 名

所 属(職種)

氏 名

児童発達支援センターみどり学園

杉安さん

わかくさ学園 いちご

杉本さん

土屋さん

児童発達支援センター

まな星

吉岡さん

旭川児童院通園センター

牧野さん

児童発達支援センター岡山かなりや学園

問田さん(欠席)

岡山市障害者基幹

相談支援センター

薮内さん(欠席)

 

ひまわりケアステーション

大野

高崎

高見

 

 

参加事業所数

参加人数

61事業所

87名

新規事業所・イベント紹介

【新規事業所】

社会福祉法人クムレ みのり(重心・医ケア児対象の児発・放デイ)

令和8年4月開所 

岡山市北区津高708‐1

【問い合わせ先】

社会福祉法人クムレ おうちだ

TEL:086-238-1804

Mail:okayamajihatu.cumre.or.jp

担当:豊田・篠原

 

【事業案内】

campus(放デイ)不登校支援

2024年4月1日~開始 

 

【イベント紹介】

・東児童院通園センター 機能強化研修のお知らせ

東児童院通園センターが機能強化研修「きょうだい児とその家族の未来に向けて」を開催する。

実際に自身もきょうだい児である作業療法士の宮崎明美先生が講演を行う。

o研修名: きょうだい児とその家族の未来に向けて

o日時: 1月24日(土) 13時半から15時まで

o講師: 宮崎明美先生(作業療法士)

o場所: 旭川児童院内 多目的ホール

o形式: 会場参加およびZoom

o申し込み: まだ余裕あり、当日参加も可

11月の会でもチラシが配布されたが、まだ申し込みに余裕があるとのこと。当日参加も可能。会場参加とZoomでのオンライン参加が可能。

 

・放課後等デイサービスRapo Lab*主催の音楽フェス『にじのね たのしい おんがくフェス2026』

放課後等デイサービスRapo Lab*が、どんなお子さんでも参加しやすい音楽フェスを開催する。

ゴロゴロしても、ザワザワしても、ウロウロしていても大丈夫なイベント。

o日時: 2月22日 13時半から

o場所: 岡山西ふれあいセンター

o内容: どんなお子さんでも参加しやすい音楽フェス、工作コーナーも設置予定

o対象: 工作好き、音楽好きなお子さんなど

o申し込み: 必要(まだ受付中)

 音楽を聴きながら工作できるコーナーも用意される予定。チラシが入り口に置かれている。

参加には申し込みが必要だが、まだ受付中。

今日の子ども支援部会

1. 研修概要

研修名:子ども虐待防止サポーター養成研修

講師:岡山市こども福祉課 社会的養成推進係/子ども虐待対応員 德山氏(約22〜23年の実務経験)

目的:子ども虐待の現状を正しく理解し、子どもの権利について改めて考えること。虐待の疑いに気づいた際の相談先を知り、地域でできる子育て支援を実践する視点を持つ。

対象:子ども・保護者に関わる専門職(内容は一般市民にも理解できる基礎的情報を含む)

教材:オレンジ色のテキスト

 

2. 研修の目的と子育て支援の枠組み

本研修は、子ども虐待の現状と地域社会の役割を理解することを目的としている。

研修の主な目的

•目的①:子ども虐待の疑いを発見した場合の相談・連絡先を知ること。

•目的②:一人ひとりができる子育て応援を考え、虐待の未然防止・早期発見につなげること。

すべての子どもは大切にされ、幸せに健やかに生きる権利を持っている。多くの家庭は「健康群」に属しているが、支援が届かないことで「ハイリスク家庭」、さらに「虐待家庭」へと移行するケースがある。地域全体で日常的に子育て家庭を応援することが、虐待への移行を防ぐ大きな力となる。

 

3. 岡山市子ども家庭センターの設置

•設置日:令和7年4月1日

•児童福祉法改正に基づき新設された相談窓口。

•保健部門と児童福祉部門を一体化。

•妊娠期から18歳未満の子どもと、その保護者を含むすべての家庭の相談を受け付ける。

ヤングケアラーや虐待、子育ての不安など、内容を問わず相談可能である。

________________________________________

4. 子どもの権利条約の4つの基本原則

子どもに関わるすべての場面で意識すべき基本原則。

①    差別の禁止:どのような子どもであっても差別されない。

②    子どもの最善の利益:大人の都合ではなく、子どもにとって最も良い方法を考える。

③    生存と発達への権利:命を守られ、健やかに成長する権利。

④    子どもの意見の尊重:子ども自身の気持ちや考えを聞き、尊重する。

 

5. 児童虐待の現状(全国・岡山市)

全国の状況

•令和5年、児童相談所が虐待と判断した件数は約22万5千件で、年々増加している。

•虐待による死亡は4〜5日に1人。心中事件を含めると2〜3日に1人の子どもが命を落としている。

岡山市の状況

•年間の虐待通告件数は約1,700〜2,000件。

•そのうち約4割が虐待、4〜5割がハイリスク家庭と判断される。

•多くのケースは在宅で地域の支援を受けながら生活している。

•親元を離れて暮らす子どもは約220人で、施設は満員状態。

 

6. 子ども虐待の定義と4つの分類

定義:親または保護者等が、その意図にかかわらず、18歳未満の子どもの心身を傷つけ、健やかな成長発達を妨げる行為。

4つの分類と特徴(岡山市の傾向)

 

①      身体的虐待(約15%):殴る、蹴る、火傷を負わせる、激しく揺さぶる、拘束するなど生命や健康に危険を及ぼす行為。

②      心理的虐待(約40%):言葉による脅し、無視、存在否定、兄弟間差別、面前DVなど。警察との連携強化により通告件数が増加。

③      ネグレクト(約47%):食事・清潔・医療・教育などの養育放棄。意図的でなく、産後うつなど「できない状態」で起こる場合が多い。

④      性的虐待(1〜2%):性的行為の強要、性的な環境への曝露、裸の写真や動画の撮影・共有など。発見が困難で、長期的影響が大きい。

親の意図は問われず、子どもが苦痛やダメージを受けていれば虐待と判断される。

 

7. 「しつけ」と体罰の違い

しつけの目的は、子ども自身の力を伸ばし、社会で自立できるよう支えることである。

体罰は行動を一時的に止めるだけで、根本的な理解や成長につながらない。子どもの特性に応じて、言葉・絵カード・一緒にやってみるなどの方法を選ぶことが重要であり、罰を与える行為はしつけではない。

法律による体罰禁止

•2020年4月1日より、親による体罰は禁止。

•殴る・蹴るだけでなく、正座、閉じ込め、食事を抜く行為も含まれる。

 

8. ヤングケアラーの実態

家族の世話を日常的に担う子どもや若者を指す。

•小学生が学校に行かず、きょうだいの世話をしている例。

•依存症や病気を抱える親の影響で登校できないケース。

相談窓口は子ども家庭センターであり、ヘルパー導入や居場所づくりなどの支援が検討される。

 

9. 虐待が発生する背景と対応の基本姿勢

虐待は意図的に始まるものではなく、病気、精神的不調、経済的困窮、孤立、不安定な夫婦関係など、複数の困りごとが重なった結果として起こる。

対応の基本は罰することではなく、困りごとを整理し、具体的な支援につなげること。支援者は「ひどい親」ではなく「困っている親」という視点で関わることが重要である。

 

10. 育児知識の乏しさと便利グッズの注意点

現代の親は実体験が少ないまま育児を始めることが多い。

•バウンサー:寝返り開始後の窒息、成長後の転落事故の危険。

•ミルクの一人飲みグッズ:窒息リスク、愛着形成やコミュニケーション機会の喪失。

禁止ではなく、危険性と安全な使い方を具体的に伝えることが求められる。

 

11. 虐待が子どもに及ぼす影響

身体的影響

・打撲、火傷、骨折、内臓損傷、脳挫傷、不衛生による皮膚疾患。

成長への影響

・低身長・低体重、成長曲線が階段状になる。安心できる環境が回復につながる。

知的・情緒面

•ネグレクトによる言語発達遅れ(サイレントベビー)。

•荒れや場面回避など、発達障害に似た行動(環境改善で落ち着く場合あり)。

 

12. 虐待の早期発見

•「いつもと違う」変化への気づきが重要。

•持ち物の不衛生、不適切な食事、同じ服装の継続。

•あざの部位・形・色から受傷状況を推測できる。

通告は密告ではなく、家族支援の第一歩である。

 

13. 虐待が疑われる場合の相談・連絡先

•子ども家庭センター(平日)

•児童相談所:086-803-2525(24時間365日)

•全国共通ダイヤル:189(いちはやく)

少しでも気になったら相談し、間違いであればそれで良いという姿勢が大切である。

 

14. 支援における「伝え方」の重要性

できていない点だけでなく、できている点や家庭の強みを評価することが、関係構築につながる。

同じ事実でも伝え方次第で受け取り方は大きく変わる。相手に届く伝え方を常に振り返る必要がある。

 

15. 児発・放デイにおける虐待の気づき

•第三の場所として子どもがSOSを出しやすい。

•欠食、季節外れの服装、不衛生、直接の訴えは重要なサイン。

•気づいた場合は共有し、支援者が一人で抱え込まない。また、一事業所内で抱え込まない。

 

16. 子育て支援としての声かけ

•子育て中の母にアンケートを行った結果、最も嬉しい事は「声をかけてもらうこと」。

•「頑張ってるね」という承認の言葉が親の力になる。

•挨拶や小さな配慮も孤立感を和らげる。

 

17. 要保護児童対策地域協議会

•法律に基づく支援ネットワーク。

•守秘義務のもと情報共有と役割分担を実施。

•妊娠期から18歳までの子どもと家庭が対象。

 

18. オレンジリボンキャンペーン

•児童虐待防止のシンボル。

•平成16年、栃木県小山市の事件をきっかけに市民団体が開始。

•岡山市も啓発活動を推進している。

 

部会写真

 

2月(次回)の子ども支援部会のテーマ(内容)

実施日 令和8年2月18日(水)10:00~

「地域課題と次年度に向けての計画」

•参加者は各事業所から1名に制限される(管理者、児発管、または地域課題について話せる代表者)。

•訪問看護の事業所も参加可能。

•参加申し込みはえーんじゃねっとで行う。アンケート内容が少し多めになっているので、記載・チェックして申し込む必要がある。